ホリモクスタッフの話

平野専務のエピソード

こんにちは、いつもお世話になっております。平野(専務)です。
今回は私が経験した貴重な体験談を書こうと思います。
平成23年の11月ごろの事!よくわからない封筒が届きました。差出人は裁判所!?
「はぁ~!何?」 早速開けてみるとこう書いてありました。
”あなたは裁判員候補者名簿に載りました” (なんのこっちゃ?意味がわからん!!)
よく読んでみるとこういう事でした。
”この通知が届いてから1年後までに裁判員に選任される可能性がありますよ!” と・・・
要は心の準備をしなさいという事だ!そして、この1年間の間に裁判所からの
呼出しが無ければそれで終わりらしい。これが第一段階である。
・・・それから忙しく時間は過ぎ、あの通知から約1年!すっかりこの事は忘れていた。
年末のある日妻からメールで”現実になりましたよ”と・・
なんのことやらまったく意味わからず?帰宅すると大きな封筒が裁判所から!
えーまじっすかぁ?きちゃいましたかー!どうなんのよ~
中には数枚の書類やら小冊子やら、そして裁判所からの呼出状が・・・
わぁお~ 第二段階に突入やん!!
書類にはいくつかの辞退できる理由が書いてあり、例えば、法律専門職、自衛官、
小さな子供がいる等色々あるが、到底一般的な人では辞退できる理由に
当てはまるものはなかった。だが、この段階でまだ選任されたわけでは無く
数十人が呼び出され、そこで決定されるようだ。これが第三段階だ!
その他書類には平成25年2月8日に来るようにと。そしてその後選任された場合の
日程が書かれていた。一週間に四日のペースで合計15日間!!
(はぁー15日間もー?そんなん仕事どうするん??)
よっぽど大きな事件なのか~?不安なまま正月を迎え・・・そして初仕事!
会社(社長)に相談しなければ!結構な忙しさなのに、もし選ばれたらどうなるの?と不安は
大きくなるばかり。逃げる事は出来ません。腹を決めました。選ばれた時にはもちろん
仲間に助けてもらわないとできないが、数日は徹夜仕事になるだろうと覚悟を決めた。
そして、会社(社長)にも了解を得て・・・2月8日第三段階の日がきた。
裁判所は駐車場が無いらしく10年ぶりくらいのバスに(ちょっぴり ビビリながら)
裁判所前へ着いた。門から丁重に迎えられ部屋前まで案内された。
そこで到着順に番号札が渡され私は27番であった。
「ん~今日は何人の人が来るのだろうか?」 そして部屋の中へ・・
「おーー映画とかで見たことあるぞ~こんなん!!」 失礼ちょっと興奮してしまった。
法廷の傍聴席に座らされ、最終的には約80人程が来ていたと思う。
見渡せば色々な人がいる。学生っぽい人、若いおねーさん、主婦っぽい人、
ヤンキーな兄ちゃん、普通のおっさん「あっ私もです(・_・)」、スナックのママみたいな人・・・
まさに無作為にくじで選んだ感じだ。そして、いよいよ始まった。
この約80名から6名の裁判員と補助の4名、合計10名を選ぶそうだ。
この10名に選ばれる確率は約0.01%らしい!(すごい確率だね!宝くじ買わないとね!)
まずは事件の被告人の住所、氏名、年齢、事件の内容が説明された。強烈でした。
詳しくは書きませんが、2名の殺人・死体遺棄その他五つほどの罪状が・・
ここでこの事件、被告人に何らかの関係のある人が外される。(いませんでしたけどね)
次に今回の裁判の裁判長・裁判官2名・検察官2名・弁護士4名が登場して挨拶をした。
「え~テレビで見るのとはイメージが違うー検察官も弁護士も頼りなさげな田舎臭い感じー」
(キムタクみたいじゃな~い・・・・・ 当たり前か!)
しかーし、裁判官のひとりが異様にみんなの目を引く!
歳は30代前半くらい、美しい女性でした。(すごいなー超エリートなんだろうなー)
次は現在体調の悪い人や、(インフルエンザっぽい人もいたよ)15日間という長い日程なので
1日でも調整ができない人が個別に別室で裁判長の面接を受けることに・・
そして約10名程が帰って行った。残り約70名!この中から10名が選ばれる
その時がきた!!  くじで選ばれた10名が番号で呼ばれる。
私は27番!    (めっちゃ 緊張するーどうなるーー??)
最初の番号が呼ばれる。  まずは、6番(おーー)
そして13番(おー私の前の席の人じゃん!!)   そして14番(えー続くの~)
(近づいてきた~きたぞ~どうなの?どうなの?)
私は27番!緊張はマックスです。Σ(゚д゚;)
そして45番!(うおぁーーーかなり飛んだー)・・・(ー_ー)!!・・選任されませんでした。
はぁーよかったーとの思い+あの法廷に座りたかったーと思う気持ちがちょっぴり、複雑でした。
結果最終選考まで残りましたが、選任される事はありませんでした。
選任された10名は四日後より裁判が始まります。結構注目されている事件のようで、
後日新聞にまあまあ大きく載っておりました。
およそ一年と少しに渡る一連の流れは終わりました。
最初はやりたくないばかりの気持ちしかありませんでしたが、一部の人しか経験できない
まったく違う世界を見ることができたこと、選任はされませんでしたが、
人生の中でとても貴重な良い経験をしたと思っております。
色々な考えを持っている人がいますが、私はとても裁判について興味を持ちました。
将来の夢は裁判官です(・_・;)(なんのこっちゃ??)
もしみなさんが例の封筒を受け取った時には是非とも参加して頂きたいと思います。
きっと何か得るものがあるはずです。(おわり)