昨年も、皆様方には本当にお世話になり、ありがとうございました。
お陰様で、堀伊木材も新しい年をむかえさせて頂く事が出来ました。
ひとえに堀伊木材を可愛がって下さったお客様一人一人、そして、
協力して下さったスタッフの方々のお陰です。
心から感謝しています。
さて、今月号では、今年の抱負を書かせて頂きたいと思います。
それは、『喜ばれる存在になること』です。
喜ばれる事柄は色々あると思いますが、
私がある本を読んで感動した事例を書かせて頂きます。
ある男性の長女さんの事です。
その長女さんは、知的障害を抱えています。
普通の子供よりも筋力が足りないため、速く走ることができません。
運動会の徒競走では、いつも「ビリ」です。
長女さんが小学校6年生のとき、運動会の前に足を捻挫してしまった友達がいました。
長女さんは、この友達と一緒に走ることになっていたため、
その男性の妻はこう思ったそうです。
「友達には悪いけれど、初めて、ビリじゃないかもしれない・・・」
運動会を終え妻はニコニコしながら帰ってきました。
男性は、「ビリじゃなかったんだ」と思ったのですが、
「今回もやっぱりビリだった」というのです。
今回もビリだったのに、どうして妻は、
いつも以上にニコニコ嬉しそうにしていたのでしょうか。
徒競走がはじまると、長女さんは、足を捻挫した友達のことを何度も振り返り、
気にかけながら走ったそうです。
自分のこと以上に、友達が無事にゴールできるか、心配だったのでしょう。
友達は足をかばうあまり、転んでしまいました。
すると長女さんは、走るのをやめ、友達のもとに駆け寄り、
手を引き起き上がらせ、2人で一緒に走り出したそうです。
2人の姿を見て、生徒も、父兄も、先生も大きな声援を送りました。
〝そして、ゴールの前まできたとき、娘はその子の背中をポンと押して、
その子を先にゴールさせた・・・というのです〟
男性は気がつきました。
人生の目的は競い合ったり、比べ合ったり、争ったりすることでも、
頑張ったり努力したりして「1位になる」ことでもない。
人生の目的は、「喜ばれる存在になること」である。
男性は、そのことを長女さんから教わりました。
そして、長女さんは、そのことを教えてくれるために、
私達夫婦の子供になったと思ったそうです。
私はこの文を読んで、とても感動しましたし、
自分自身はどうするべきかを考える事が出来ました。
正解かどうかわかりませんが、日々の仕事、
暮らしに使命感をもって過ごしたいと思うのです。
〝人間〟という字は、ヒトの間と書きます。
自分ひとりの力で生きるのではなくて、ヒトの間で生きるから人間となります。
自分ひとりが良いと思った事が世の中に受けいられないのは、
相手を見ていないからだと思います。
私自身反省し、もっともっとこの先も学んでいきたいと思います。
使命とは、自分の命を誰かに使ってもらうことが『使命』と聞いた事があります。
お客様に喜んで頂ける様に今までも頑張ってきたつもりですが、
まだまだ〝使命〟になっていません。
私の出来る精一杯の事(命)をお客様に使って頂き、
喜ばれる存在になっていきたいと思っています。
まだまだの私ですが、今年も精一杯精進していきますので、どうかよろしくお願いします。
P.S寒い日が続きます。
どうか皆様にはお身体を大切に風邪などひかれない様にお過ごし下さいませ。